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先週、再び日本からの知人グループがザンビアを訪れてくれました。

これで僕の任地を訪れてくれた日本人は、延べ14人目。
今回来てくれたメンバーは全員大学院の2年生で
修士課程の卒業旅行先としてザンビアを選んでくれました。
貴重な時間とお金を使って、記念すべき卒業旅行の行き先として
ザンビアに来てくれた事、とても嬉しかったです。

ザンビアでの滞在期間のうち、
僕の住む街マザブカには3泊もしてくれたので、
街や学校を見学するだけでなく、
広大な青空マーケットで買い物リストを渡して
「大人の初めてのお使い」をしてもらったり(笑)、
学校で異文化交流の時間を設けたり、
同僚の先生の自宅で鶏を絞めてザンビア料理を一緒に食べたりと、
ちょっとしたスタディ・ツアーのような企画を行いました。

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日本のことを色々と紹介してくれました

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生徒もウキウキ

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ここが「初めてのお使い」ゲーム会場

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買ってきた鶏は自分達で捌いてもらいました

そして、当校カオンガBasic Schoolの子ども達には、
「日本から来るお客さんにダンスを見せよう!」
と言って「日本文化クラブ」を創設し、
生徒有志を募って本番の数週間前からソーラン節を教えていました。

昨年8月に日本人グループが来てくれた際にも
ソーラン節の指導はしていたので、
今回はただ踊るだけでなく、
クオリティを高めることも生徒に求めました。

興味本位で1~2回だけ練習に来て飽きる生徒が大半だった中、
熱心に練習して本番まで最終的に残った生徒は約10人でした。

金八先生最終回でソーラン節を踊る動画を鑑賞したり、
生徒の踊りを毎回ビデオに撮って修正個所を確認させたりしながら、
生徒中心に練習を重ねさせました。
また、前回は用意できなかった「はっぴ」と「ハチマキ」も調達して、
衣装も日本風にして本番に臨みました。

期末テストも運動会も、あらゆる学校行事の準備が
当日か前日にしか始まらないザンビアの学校で、
何かに向かって毎日(と言っても2週間ちょっとですが)練習するという経験自体、
生徒達には初めてのことだったと思います。

例えば運動会であれば、
練習しててもしてなくても、本人にヤル気があっても無くても、
どれだけ生活態度が悪くても、一番足の速い生徒を勝手に先生が代表に選ぶだけです。
「学校行事の教育的価値はその準備の過程にある」という事を他の先生に伝えたくて、
わざと目につきやすい教室を使って練習をしてきました。
本番前日には緊張の表情を浮かべていた生徒達が印象的でした。

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Kaonga Basicソーラン隊

DSC08950.jpg
元気いっぱいの踊りです

このウェルカムダンスを観てくれた日本人ビジターの一人が、
ザンビアの子ども達のソーラン節を踊る姿に感動したと言って、
涙を流してくれました。
そんな美しい心を子ども達の前で見せてくれたことが、とても嬉しかったです。

 + + + + +

ザンビアの子ども達にも、こんな大人になって欲しい。
カンニングも不正も何でもありの中で
結果だけが評価される環境に慣れ切ってしまった子ども達に、
出来ない子どもを「ダメな奴」と切り捨てるだけで、
自分のクラスのテスト結果を改ざんすることが当たり前の腐った教師に囲まれた子ども達に、
目標に向かって努力を重ねることそれ自体の素晴らしさを知って欲しい。
スポーツや芸術に触れた際に、パフォーマンスを観て囃し立てるだけでなく、
そこに至るまでの長い道のりに想いを馳せ、
「頑張ったね」と讃える事の出来る大人になって欲しい。
そんな願いを、自分以外の外国人からも伝えてもらったようです。

彼女の涙は、ザンビアの子ども達に何かきっと大切なことを教えてくれた気がします。


また、当日はこんなハプニングもありました。
いつも元気いっぱいで生徒の中ではリーダー的な存在なのに、
どうしても毎回練習に遅刻してくる一人の女子がいたのですが、
その子が、とうとう本番にも遅刻して日本人の前で踊ることが出来ませんでした。
というより、僕の方が彼女を待たずに予定時刻通りに踊りを始めました。

学校に限らずどんなシーンでも、
常に予定時刻より数時間ダラダラと物事が遅れるのがザンビア。
「どうせ遅刻したってどうにかなる」
という空気が生徒の間にも教師の間にも蔓延しており、
ごく一部の時間通り来る真面目な人間が冷笑されるような風潮があります。

そんな当校の風潮を変えたくて
時間を守らせるための手立てはアレコレとしていたものの、
それでも彼女は遅刻常習犯だったうちの一人。

普段は遅刻してもケロッとしている彼女が、
この日は練習してきた踊りを見せられなかったことを知って、泣き出しました。
こうやって自分の過ちを後悔することの出来るのは、
それだけで十分に立派な子だと思います。
「次はちゃんと遅れずに来るようにしないとね」と僕は一言言って終わり。
彼女がこの先、もっと大切な場面で遅刻しないよう、
今日の事を忘れずにいて欲しいと思います。
そして、今度は8月に日本人グループを招待する予定なので、
今度こそ練習の成果を日本のみんなに見せてもらいたいと思います。


こうして僕の任地を訪れてくれる日本からの友人の一人一人が、
生徒達にとってはかけがえの無い大人のお手本です。
日本のみんなとの出会いは、日本のみんなが考えている以上に、
ザンビアの子ども達、そして教師達のの心に残ります。

2012年8月前半には、現在大学1年生&高校3年生のグループが、
ザンビアを訪れてくれる計画を立てています。
僕が日本にいた時に高校生だった教え子達や、
去年ネットを介して交流していた高校生達です。

興味があれば、どうぞ一緒にザンビアにお越しください。
また、それ以外の時でも僕の任地はいつでも日本の皆さんをお待ちしています。

今回ザンビアを訪問してくれたTさん、Zさん、Hさん、
本当にありがとうございました。
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【2012/03/05 23:24】 |   〃  :嬉、喜
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しまもとこ
>自分のクラスのテスト結果を改ざんすることが当たり前

すごいですね・・・。そんな環境で頑張ってる桐生くんを尊敬します。私だったら、とっくに心が折れてるなぁ・・・。


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ブログの更新が今学期に入ってから大きく滞ってしまい、
「どうした?」という連絡まで頂いたしまいました…。
ご心配をおかけして申し訳ありません。

すこぶる元気に過ごしていたものの、
担当する授業数が増えたり、新しい活動が増えたりで
ゆっくりブログを書く時間を確保できずにいました。

これから今までの分も含めて更新していきたいと思います!


復帰第一報は、再び任地へのゲストの話。

先日お伝えした先輩ご夫妻の新婚旅行に加え、
その後も数名の方が僕の学校を訪れてくれました。
8月には大学の後輩たちがグループで来てくれる予定ですし、
こんな遠くアフリカの地まで、本当に嬉しい事です…。

そのうちの一人、3月にお越し頂いた
専修大学一年の小林侑祐さんから感想文を頂いたので
本人の許可を得てここにご紹介したいと思います。

大学1年生の締めくくりとしてアフリカ大陸を旅していた小林さん。
僕の学校では一人で堂々と教壇に立ってくれました!

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「人生で大切な3つのコト」と題した授業をしてくれた小林さん


~~小林さんの感想文より~~

◎マザブカの第一印象
大きな街と聞いていた少しは都会なのかなと思っていましたが、
実際に来てみると全然そんなことはなかったですね。
でも大きなショッピングモールがあったことには少し驚かされました。

◎カオンガベーシックスクールについて
「これが学校か…」ていう感じでしたね。
僕にとってザンビアはもちろん、
アフリカの学校というもの自体始めて訪れたので少し戸惑いました。
学校といえばでっかい校舎がどーんとあって
みたいなイメージしかなかったので。
まあ日本と違うのは当たり前なんですけどね。

中でも印象に残ってるのは学校を桐生さんと歩いている時のことです。
桐生さんと歩いてると、たびたびわからない問題を教えてもらいに
生徒達が声をかけてくる。
それをきちんとその場で教える桐生さん。
生徒に頼りにされてるんだなあと思ったと同時に、
わざわざ聞きにやってきた生徒の勉強へのついにも感心しました。

桐生さんの授業を見学して
僕はただの大学生なので授業が上手いとか下手とかはよく判りませんが、
桐生さんの授業スタイルをすごくいいなあと思いました。
僕にとっての学校っていうのはあくまで知らないことを知るところであって、
教師たちの仕事は少しでも知識を与えていい学校に進学させることでした。
(まあ僕の場合は進学校ってこともあるのでそうなってしまうんでしょうけど。)

でも、桐生さんはただ知識を与えるだけじゃなくて、他のことにも力を入れていて。
それは解かる人は解からない人に教え、
解からない人は解かる人に聞くようにすること。
こうしてコミュニケーションを取り合って助け合って、
1つ1つ問題を解決していく力をつける。

僕はそこまで生徒たちのことを考えていた桐生さんに脱帽でした。
また、桐生さんがやられている科学研究部での錬金術のお話を聞いて、
すごく共感しました。特に桐生さんの、
なんでもとりあえずやらせてみるというスタイルに。
結果がわかってても、失敗するってわかってても、
とりあえずやらせてみる。
これはすごく大切なことだと思いました。

1つ1つ考えて試してみて失敗して、
また考えてっていう一連の流れを経験できる場を作り、
自由にやらせてくれる。
あの時少し、桐生さんに出会えたカオンガの子供たちのことがうらやましかったです。
ぼくの中学高校時代は勉強だけを教えてくれる先生しかいませんでしたから。
すくなくとも僕の周りには。。。
子供のころは何かに興味をもってわくわくしたら、
理屈抜きにとりあえずやってみたいものだと思います。ぼくがそうでした。
そんな時期に、自分がわくわくしてやってみようとしてることに対して、
知識のある大人が~はできっこないだとか
理論的に無理だからとか言うことによって
やろうとしてたことを止めてしまうのはすごくもったいないと思います。
そしてもしそれが繰り返されたとしたら、きっと変な癖がついちゃうと思うんです。
何かに挑戦する前に不安になって、事前に可能かどうか大人に聞くとか。。。
そうしていつのまにか他人の経験を自分の経験のようにして
物事を判断していくようになってって、どんどん自分の貴重な経験のチャンスが減っていく。
僕も中高時代に桐生さんみたいな人に出会いたかったです。


◎授業をやってみて
最初は緊張とわくわくする気持ちが同じくらい強くて、
でもやってみると緊張なんて一瞬で消えて。
とりあえず、薄っぺらかったですが、一応言いたいことは言えてよかったです。
ただ、授業を終えてすぐ悔しさが込み上げてきました。
なんでこんな薄い話しか出来ないんだろうって。
英語だけどもっと準備してれば。。。とか。
まあでもそんなこと言っててもしょうがないんで、
この経験から次に繋げていこうって前向くことにしましたけどね。


◎最後に
突然お邪魔したのにもかかわらず
本当に親切にしていただきありがとうございました。
あの2日間の経験は僕にとってすごく貴重なものとなりました。
もしまた出会う機会があれば、またよろしくおねがいします!
桐生さんのザンビアでの、日本でのご活躍を心から応援しています。
ありがとうございました!

小林侑祐

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


自分が大学1年生の時、
こんな風にアフリカを一人で旅して、
協力隊の働く学校で英語で話をするなんて
絶対に出来なかったと思います。

自分にとっては初途上国は大学3年生の時。
その時に感じた沢山の驚き、感動、悔しさは、
今でも僕にとっての大切な原体験の一つです。

そんな原体験の一つを、
小林さんはまさに今手に入れているのかと思うと、
何だか羨ましくも感じました。

小林さん、また是非アフリカへ!

【2011/06/05 17:56】 |   〃  :嬉、喜
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2011年2月18日(金)に、僕が大学時代に所属していた
「環境三四郎」というサークルの先輩二名が、
ゲストティーチャーとしてカオンガBasic Schoolに来てくれました!

今回のお二人の訪問は、なんと「新婚旅行」!!
新婚旅行でザンビアに来るために、
わざわざケープタウンで挙式を挙げることを選ばれたのだそうです。

IMG_6670.jpg
特別授業をする竹内大林ご夫妻

大学1年生の時から9年間もお世話になってきた先輩が、
一生に一度の大切な機会に、僕の任地を選んでくれたこと、
本当に嬉しかったです。
改めて、心より御礼申し上げる次第です。

 + + + + +

マザブカまで来て頂けるだけで嬉しかったのに、
御夫妻は特別授業用のポスターまで作ってきてくれました!

IMG_6684.jpg
日本とザンビアの違いに、興味津々の子ども達

日本とザンビアの比較についてのポスターで、
日本を象徴する沢山の写真もついていて、
生徒達も大喜びです。

日本の特徴的な写真を沢山紹介して頂いたのですが、
「どの写真が一番興味深かった?」
と数名の生徒に聞いたところ、
結果は"Japanese young girls"として紹介した
「AKB48」の写真でした(笑)

予想通りといえば予想通りですが、
四季折々の風景や、高層ビル街なんかよりも、
同世代の女の子のファッションが気になるのは、
年頃の中学生にとって日本もザンビアも共通のようです。

帰国後も生徒から「あの人たちもう帰っちゃったの?」と何度も聞かれ、
とても印象に残った時間であったように感じました。

 + + + + +

こうして日本から来訪者が来てくれることは、
生徒や学校にとっては勿論、
僕の活動にとってもすごくプラスになりました。
(生憎引っ越し当日と訪問日が重なってしまったために、
 地面で食事や調理をさせたり、大掃除を手伝って頂いたりと、
 新婚旅行の中身としては申し訳ないこと
 この上なかったのですが…。)

ザンビアの気候や植生、食べ物の種類、人々の様子、
学校の設備や制度、生徒の快活さ、住まいのつくり、など、
僕にとっては段々と「当たり前」になってきて、
どんな点が日本人から見ると異質に映るのか、
違和感を感じるのか、気付かなくなっている点が多くあったことを、
逆に教えてもらったような気がします。

客観的な視点から、ザンビアの教育の状況や、
僕の活動について感想を頂けたことは、
やるべき事の方向性を整理する上でとても貴重な機会でした。

そして、それ以上に何より、
任地で日本人一人ぼっちになって1週間、
まだまだ慣れなくて寂しくなっていた時期に
気心の知れた先輩が来てくれたことで、
すごくリラックスして笑うことが出来て、
大きな大きな心の支えになりました。

竹内大林ご夫妻、
訪問本当にありがとうございました!!

 + + + + +

僕の任地では、引き続き来訪者を年中無休で大募集しています。

1日だけの見学でも、長期の滞在でも大歓迎です。
活動や街の様子を見学して頂くだけでも構いませんし、
可能であれば是非ともゲストティーチャーとして特別授業をして下さい。
内容は、自分の得意なこと・伝えたいことなら何でもOKです。
数日以上の滞在が可能なら、数学理科の指導を手伝って下さい。
あなたが受けてきた教育は、あなたがここで過ごしてくれる時間は、
ザンビアの子ども達にとってもかけがえのない財産になります。

食事と宿泊場所は、僕の家で良ければ無料で提供します。
どうぞ、お気軽に!!

IMG_7451.jpg
学校だけでなく、市場なども一緒に見学しました

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夜はマザブカの人々とBBQ

【2011/03/26 15:58】 |   〃  :嬉、喜
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続いては、嬉しい話。
放課後の教室で、
生徒達のとても感動的な場面を見つけました。

 + + + + +

僕の担当している8,9年生は7:00~12:40が授業時間となっているため、
午後は家に帰る生徒が多くなります。
ですが中には、午後にも家に帰らず
学校に残っていても空き教室など無いことを承知の上で、
こんな風に屋外に机を持ち出して自習している生徒もいます。

P2230071.jpg
教室の外で自習をする生徒


自習と言っても、問題集も教科書も生徒は持っていないので、
宿題をやるか、ノートを見返すくらいしか出来ません。

時折、生徒が僕のところにやってきて
「勉強がしたい(I want to learn!)」
と言ってくるので、
希望者を集めて数学の放課後補習授業をすることにしました。

教室が空いていない時は廊下や学校の壁を使って、
時には隣の高校の空き教室も借りながら行っています。
多くの先生方は自分の授業が終わるとすぐに帰宅してしまうので、
学校内を暇そうにふらふらしている僕には、
生徒が声をかけやすかったのかもしれません。

補習と言っても、午後まで残っている生徒はやる気のある子ばかりなので、
僕は特に何もしません。
ただ黒板に問題をいくつか書くだけです。
それだけで生徒は嬉々として勉強し始めます。

始めのうちは簡単な解説をしていたのですが、
そんなことしなくても生徒たちは自分たちで議論し合って、
分かる子が先生役になって勉強していきます。

P2170047.jpg
自主的に補習を開いて教え合う生徒達

たとえ学校の先生がどんな先生であろうとも、
学びたければ自分で外国人の新人教師をつかまえてでも
学ぼうとする彼らのたくましさが頼もしくて、
物が無くても主体的に学ぼうとする彼らの意欲の高さが嬉しくて、
後ろに座ってにやにや眺めながら、心から感激しました。

 + + + + +

こんな子ども達に対して、
必要な「援助」って何なのだろうと考えさせられます。

同期隊員が活動する他の学校では、
外国からの援助で数十台のPCが寄贈されたものの、
学校内にPCで仕事の出来る人間など誰もおらず、
埃をかぶって放置されているだけのケースもあると聞きます。

そのPCを買うお金で、
何冊の教科書が買えたでしょうか。
何人分の学費が賄えたでしょうか。

黒板に練習問題を与えられるだけで喜ぶくらい、
学びに飢えている生徒たちなのです
(もちろん、全ての生徒がそんな意欲的ではないですが…)。

この子達を見ていると、
高価な機材や最新の設備なんて要らないから、
きれいな校舎も無くたっていいから、
ただ普通に、
勉強したいと思っているその子の手元に
教科書が渡るような仕組みが出来ればそれで十分なのに、
と思わざるを得ません。

だからと言って、
慈善的に生徒に教科書を無償配布すればそれで済む話でもなく、
生徒に教科書を貸与したところ、
一部の生徒が早速市場で教科書を売却して
換金してしまったケースも過去にあったそうです。
学校に教科書の管理を任せたところ、
校長が全て売却してポケットマネーにしていたという事例もあったと聞きます。

各家庭にもある程度の負担を強いて購入してもらわないと、
教科書を大切にする感覚も理解されないのかもしれません。

教科書や問題集が無い環境で、
どうすれば彼らに学力を付けることが出来るのか
同僚の先生方と一緒に考えて、
新しい授業スタイルの種を撒いていくことも自分の仕事だと考えています。

先は長そうですが、
こんな風にヤル気満々の生徒達もいるのだと思うと、
授業や活動を考えるのも毎日楽しみです!

【2011/03/07 17:42】 |   〃  :嬉、喜
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2月12日(土)に、任地マザブカに正式に赴任しました。

防犯上の問題でまだ家に住み始めることが出来ず
少しの間はゲストハウス暮らしなのですが、
何はともあれ、ようやくマザブカでの生活がスタートします。

早速、これから住む街を
ぐるぐると散歩して回りました。

IMG_0396.jpg
夕暮れ時のマザブカの街並み

スーパーや銀行もあるので生活には困らないものの、
中心部だけなら徒歩で十分なほどの小さな街です。
通りを歩いていて白人(ザンビアでは日本人も白人扱いです)を
見ることは殆ど無いため、
肌の色が違う自分は否応無しに注目を集めてしまいます。
周りの人々がジロジロとこちらを見つめます。

ふと、スタジオジブリ「魔女の宅急便」の、
主人公キキが新しい街に到着したシーンを思い出しました。

13歳になった魔女修行の一環として、
知人のいない街に一人で降り立ち、
不安そうに肩をすくめるキキの状況が、
何だか今の自分に似ているようで思わず笑ってしまいました。
海は見えませんが、サトウキビ畑なら見える街です。

 + + + + + 

街を歩いていたら、中学生くらいの男の子に
突然声をかけられました。

男の子「すみませんが、Sさんを知ってますか?」

Sさんとは、同じくマザブカの街で理数科教師として
活動されていた先輩隊員です。
2年間の任期を終えて、既に日本に帰っておられました。

桐生「知ってるよ。僕と同じ日本人の先生だ。どうして彼の事を知っているの?」

男の子「He is my best teacher! I miss him!」

ビックリしました。
Sさんがこんなにも子どもたちの記憶に残っていることに。
感激しました。
Sさんのことをbest teacherと言って僕に話しかけてくるその子の姿に。

例えば日本の中学校にも、
英語の時間にはALTの先生がいたかと思います。
だからと言って、街で欧米人を見かけた時に
「○○先生を知っていますか?」
と話しかけることが出来るでしょうか。
話しかける勇気を振り絞らせるほど、
記憶に残る先生がいたでしょうか。

実は、同様の経験はこれ一度ではありませんでした。

学校の生徒から、街ですれ違う見知らぬ人から、
Nさんを知っているか、Oさんを知っているか、と
幾度となく聞かれました。

きっと、この街のかなりの数の人にとって、
「街に住んでる日本人」=「学校の先生」
という認識が定着しているのだろうなと思わずにいられないくらい、
色んな人に声をかけられました。

この街に理数科教師隊員が入るのは、
僕で最後になるとJICA内部では決定しているそうです。
つまり、僕は彼らにとって恐らく最後の
「日本人の先生」になるのです。

ここに住む2年間の間に、
自分もこの街で彼らのような存在になれるのだろうか。
「会いに行きたい」と言われるくらい
生徒達と信頼関係を築くことが出来るのだろうか。

偉大な先輩方が街に残した置き土産に、
少しのプレッシャーと、
大きな希望をもらいながら、
マザブカでの最初の一日を過ごしました。

数年後、もしも日本人の誰かがこの街を訪れた際に、
「Mr.Kiryuを知ってるか?」と言ってもらえたら、
最高の成果の一つであると思います。

 + + + + + 

映画の中で最初は不安そうにしていたキキは、
宅急便を開業することで自分の「居場所」を見つけ、
トンボという友人を見つけて人の輪が広がり、
誠実に仕事をして問題を解決していくことで、
その街の「住人」となっていきます。

キキのようなドラマチックな出来事は起こらないかもしれませんが、
この街で過ごせる一日一日を大切に、
「住人」に少しでも近づけるように生活していきたいと思います。


ただ、その頃には僕ももはや
黒猫ジジの言葉が分からなくなっているのかもしれませんが。

【2011/02/12 22:37】 |   〃  :嬉、喜
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