上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

先日のブログでも書いた通り、
3.11東日本大震災の経験をザンビアでも伝えられないかと考えてます。

その一環として、期末試験が終了した一学期の終業式の日に
希望者を集めてワークショップを開催しました。

参加してくれたのは、生徒・先生合わせて20数名。
他隊員の方々の参考のためにも、内容を簡単にご紹介します。


≪アクティビティ1:日本ってどんな国?≫
ザンビアでは、日本と中国が別の国だと認識している人の方が少ない位で、
ましてや、どんな国かなんて全くと言っていいほどイメージが無いのが現状です。

日本を発つ前、会社の先輩に、
「ザンビアでは日本人は鎧兜を今でも着ていると思っているのかね~」
と言われたことがあったのですが、それどころではありません。
町中に走っているTOYOTAが日本の会社であることすら
知らない生徒が大多数です。
学校の壁に描いていある世界地図には、日本がありません。

なので最初に、地面に大きな地図を描いて日本の位置を紹介したり、
「日本からザンビアにやってきているものは次のうちどれ?」
「日本とザンビアの人口はどっちが多い?」
など、クイズ形式で日本に関する基本事項を確認したりしました。


≪アクティビティ2:地震のニュースを見てみよう≫
続いて、地震の起こる仕組みを
講義形式で説明した後に、
・地震の現状を伝える世界各地の報道
・外国から送られた日本への応援メッセージ
の動画をみんなで見ました。

悲惨な状況を伝える内容の写真や動画は
いくらでも手に入るものの、
普段ニュースなど殆ど見ていないであろう子どもたちに
どこまで見せるべきか悩んだのですが、
真っ黒な津波が街を飲み込んでいくシーンは非常に衝撃的だったようで、
涙ぐみながら画面を見つめる生徒もいました。


≪アクティビティ3:わたしの気持ち≫
日本という国のこと、地震の概況が分かったところで、
それを受けて一人一人が感じたことを共有しました。

「悲しい」「びっくりした」「自分には関係ない」など、
15個の気持ちを書いたワークシートを用意して
自分の気持ちに近いものを3つ選んでもらいました。
その後、グループになって互いの答えを見せ合い、
話し合ったことを全体で共有しました。

DSC07866.jpg
お互いの「気持ち」を見せ合う生徒達

生徒の書いてくれたワークシートの一例を紹介します。
自由回答欄の中に「泣きそうな気持だった」
と書いていた生徒が数人いました。

無題
生徒のワークシート例


≪アクティビティ4:わたしに出来ること≫
続いて、日本の為に「ザンビアから自分に出来る事って何だろう?」
という問題を考えてみることにしました。

全体でいくつかアイデアを出し合った後で、
「お金や物を寄付する」「メッセージを送る」「祈る」
「日本からのODAを断ってその分のお金を復興支援に使ってもらう」
など、9個の選択肢を書いたワークシートを用意して、
「重要」だと思う順に順位付けする作業を行いました。
その後は前述のアクティビティと同じく、
個人→グループ→全体と範囲を広げて振り返りをしていきました。

DSC07868.jpg
じっと考える生徒

無題2
生徒のワークシート例


≪アクティビティ5:日本へのメッセージ≫
最後に、ランキングで上位に挙げていた人の多かった
「日本にメッセージを送る」を実際に実行しました。

大きな紙を用意して一人一人メッセージを書いてもらい、
写真に収めていきました。

DSC07895.jpg

DSC07896.jpg
日本へ向けて書いてくれたメッセージの一例

ワークショップを行う前は、
カメラを向けたら生徒達が興奮してしまって
収拾が付かなくなるのではないかと懸念していたのですが、
そんな心配は全くの杞憂に終わり、
誰もが真剣にメッセージを書いてくれている姿に、
僕自身も勇気づけられるような気持ちでした。


「神様はいつもあなた方を見守ってくれています。私は日本のために祈り続けます。」
というような、敬虔なキリスト京都のザンビア人らしい
メッセージが多かったように思います。

ここでザンビアの人達に描いてもらったメッセージは、
各国の協力隊が連携して行っている
『世界から元気を届けるメッセージ』により、
各種媒体(先ずはwebやtwitterなど)を通じて被災地の方々へ
届けていきたいと思います。

現地で頑張っている沢山の人達の努力に比べれば、
小さな、本当に小さな支援かもしれませんが、
ザンビアの人々の想いも少しでも東北へ届くことを祈っています。


++++++++ 参加者からの感想 +++++++++
「日本で起こった地震のことをもっと知りたい」(8年生男子)
「こんな時にこそ、日本の人々には神様に祈る心を忘れないでほしい。何故なら、あなた方は神様がお創りになったものだから。」(9年生女子)
「また別のワークショップをやって欲しい」(9年生女子)
「本日のワークショップは、非常に教育的であると同時に、感情を揺り動かすようなものであった」(教員)
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++


日本人として、母国の状況を少しでも伝えたいという想いと、
教師として、ザンビアの子ども達と
「世界に目を向け答えの無い問いを一緒に考えたい」
という想いから実施した今回の企画でした。

今後も改良を加えながら、
自分の学校のみならず他隊員の任地や
他校でもこうした取り組みは実施していきたいと思っています。


※なお、このワークショップの構成は、
僕が日本で関わっていた開発教育協会(DEAR)の発行する教材
「グローバル・エクスプレス」を参考に
ザンビア向けにアレンジしたものです。
スポンサーサイト

【2011/05/03 22:58】 | 活動報告:概要紹介
トラックバック(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。