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2月12日(土)に、任地マザブカに正式に赴任しました。

防犯上の問題でまだ家に住み始めることが出来ず
少しの間はゲストハウス暮らしなのですが、
何はともあれ、ようやくマザブカでの生活がスタートします。

早速、これから住む街を
ぐるぐると散歩して回りました。

IMG_0396.jpg
夕暮れ時のマザブカの街並み

スーパーや銀行もあるので生活には困らないものの、
中心部だけなら徒歩で十分なほどの小さな街です。
通りを歩いていて白人(ザンビアでは日本人も白人扱いです)を
見ることは殆ど無いため、
肌の色が違う自分は否応無しに注目を集めてしまいます。
周りの人々がジロジロとこちらを見つめます。

ふと、スタジオジブリ「魔女の宅急便」の、
主人公キキが新しい街に到着したシーンを思い出しました。

13歳になった魔女修行の一環として、
知人のいない街に一人で降り立ち、
不安そうに肩をすくめるキキの状況が、
何だか今の自分に似ているようで思わず笑ってしまいました。
海は見えませんが、サトウキビ畑なら見える街です。

 + + + + + 

街を歩いていたら、中学生くらいの男の子に
突然声をかけられました。

男の子「すみませんが、Sさんを知ってますか?」

Sさんとは、同じくマザブカの街で理数科教師として
活動されていた先輩隊員です。
2年間の任期を終えて、既に日本に帰っておられました。

桐生「知ってるよ。僕と同じ日本人の先生だ。どうして彼の事を知っているの?」

男の子「He is my best teacher! I miss him!」

ビックリしました。
Sさんがこんなにも子どもたちの記憶に残っていることに。
感激しました。
Sさんのことをbest teacherと言って僕に話しかけてくるその子の姿に。

例えば日本の中学校にも、
英語の時間にはALTの先生がいたかと思います。
だからと言って、街で欧米人を見かけた時に
「○○先生を知っていますか?」
と話しかけることが出来るでしょうか。
話しかける勇気を振り絞らせるほど、
記憶に残る先生がいたでしょうか。

実は、同様の経験はこれ一度ではありませんでした。

学校の生徒から、街ですれ違う見知らぬ人から、
Nさんを知っているか、Oさんを知っているか、と
幾度となく聞かれました。

きっと、この街のかなりの数の人にとって、
「街に住んでる日本人」=「学校の先生」
という認識が定着しているのだろうなと思わずにいられないくらい、
色んな人に声をかけられました。

この街に理数科教師隊員が入るのは、
僕で最後になるとJICA内部では決定しているそうです。
つまり、僕は彼らにとって恐らく最後の
「日本人の先生」になるのです。

ここに住む2年間の間に、
自分もこの街で彼らのような存在になれるのだろうか。
「会いに行きたい」と言われるくらい
生徒達と信頼関係を築くことが出来るのだろうか。

偉大な先輩方が街に残した置き土産に、
少しのプレッシャーと、
大きな希望をもらいながら、
マザブカでの最初の一日を過ごしました。

数年後、もしも日本人の誰かがこの街を訪れた際に、
「Mr.Kiryuを知ってるか?」と言ってもらえたら、
最高の成果の一つであると思います。

 + + + + + 

映画の中で最初は不安そうにしていたキキは、
宅急便を開業することで自分の「居場所」を見つけ、
トンボという友人を見つけて人の輪が広がり、
誠実に仕事をして問題を解決していくことで、
その街の「住人」となっていきます。

キキのようなドラマチックな出来事は起こらないかもしれませんが、
この街で過ごせる一日一日を大切に、
「住人」に少しでも近づけるように生活していきたいと思います。


ただ、その頃には僕ももはや
黒猫ジジの言葉が分からなくなっているのかもしれませんが。
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【2011/02/12 22:37】 |   〃  :嬉、喜
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