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現在、僕は自分の学校では理科と数学の授業を行っていますが、
ザンビアの理科授業は(ザンビアに限らず途上国の多くがそうだと聞いていますが)、
実験器具の不足や教員の知識不足のために、
授業中に実験が行われることが殆どありません。

黒板に書かれた内容を暗記することが勉強の中心で、
例えば
「石灰水に二酸化炭素を吹き込むと白く濁る」
といった基礎的実験すら、
黒板に書いて終わりです。
生徒はその文章を丸暗記するだけです。
恐らく、その現象に対するイメージは何もなく、
お経のように文章を覚えているだけなのでしょう。、

実物を見ないと理解できないだろうし、
そもそも無意味でつまらないだろうに…、
と勿体無く感じます。

それに、
「なぜその結果が得られるのか」
「なぜその実験を行う必要があるのか」
といった肝心のところが
殆ど無視されて、見たこともない実験器具や薬品の名前を、
ただ丸暗記するのが「理科の勉強」と思われているのが現状です。

でも、「道具が無いから実験が出来ない」というのは
現地の先生の言い訳のようにも感じてしまい、
身の回りの道具を使うだけで出来る実験なんて沢山あるはずなのです。

そんな背景から、自分の授業ではなるべく実験を取り入れて、
考察する時間も増やしたいと思っているのですが、
実験器具が十分ではなく、50人の生徒が相手だと
一方的に見せるだけになってしまうことも多いので
(すいません。自分の技量不足の言い訳です…)、
実験を行った時は放課後に興味のある子を集めて、
実験教室を行うことにしています。

こちらの写真は、以前行った「呼吸」の実験。
IMG_0407.jpg

みんなでゴミ捨て場からペットボトルを拾ってきて
風船とストローをくっつけて肺の模型を作ってみたり、
石灰水を作って息を吹き込んでみたり、
日本だったら当たり前に行われている特段珍しくも無い実験です。

それでも、生徒達はおおはしゃぎ!
教室が無くて屋外で実施したために、
低学年の生徒達や、他教科の先生もやってきて、
若干収拾がつかなくなりそうになりました(^^;


大気圧&水の状態変化を利用して空き缶を潰す実験
IMG_0469.jpg


気体の熱膨張で紙コップを吹き飛ばす実験
IMG_0624.jpg


これだけ盛り上がってもらえるとやりがいもあります。
適切な実験を取り上げれば、普段は発言しない生徒も
「どうしてそうなるの?」ってどんどん聞いてきます。
また、以前はもっと奇抜なアイデアの実験を紹介しなければと考えていて、
自分の知識の引き出しの浅さに不安もあったのですが、
「日本だったら当たり前のことでも、こっちの子ども達や先生には新鮮なんだ」
と気付くと気持ちが楽になりました。

幸いなことに、途上国でも行える実験の工夫の数々は、
世界中の理数科教師の先輩方の資料が残っています。
「身近にできる科学実験」の類の本は日本では山ほど出版されており、
ネタに困ることはありません。

今後は、そうした諸先輩方の蓄積に加えて、
自分でも色んな所から新しいアイデアを集めてきて、
「理科ってオモシロイ!」
「何でこんなことが起こるの?!」
と興味を持ってもらえるような内容をどんどん行って
周りに広めていきたいと思っています。
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【2011/07/17 15:45】 | 活動報告:概要紹介
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katabiranotsuji
この8月12日に、ガーナに理科実験の指導でシニアボランティアで、ガーナに行っておられる先生と会います。JICA教員派遣の仲間で、金沢や静岡からも当時の仲間が大阪に集まって報告会を開くという感じです。楽しみです。頑張ってくださいね。

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この記事へのコメント
この8月12日に、ガーナに理科実験の指導でシニアボランティアで、ガーナに行っておられる先生と会います。JICA教員派遣の仲間で、金沢や静岡からも当時の仲間が大阪に集まって報告会を開くという感じです。楽しみです。頑張ってくださいね。
2011/07/24(Sun) 01:29 | URL  | katabiranotsuji #-[ 編集]
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