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早いもので、ザンビアに赴任してからもうすぐ1年が経ちます。
JICA事務所での中間面談も終了し、
学校も残すところ今年最後の1週間となりました。

「あっという間だった」なんて、
とても言えないような不思議な1年でした。
何もかもが初めてで衝撃の連続で、
きっと、この1年と、これからの1年が、
帰国後の自分のライフスタイルの土台になるんだろうなって
感じられるような時間でした。

協力隊の2年間、
「最初の半年は生活に慣れるのに精いっぱいで、
 次の半年でやるべきことが見え始めてくる。
 最後の半年は帰国後のことで頭がいっぱい。」
と言われています。

やるべきことが見えてきたのか、
この国で自分がすべきことが分かったのか、
甚だ心許ないですが、
残りの1年、1年目の繰り返しにならぬよう、
もっと出来ることは無いのか、探し続けていきたいと思います。

 * * * * *

ザンビア人と一緒に働き始めて1年。
同僚のザンビア人を変えられたかと言えば、
はっきり言って、何も変わってないように思います。
ただ、それより多少なりとも変わったのは
自分の方かもしれません。

 * * * * *

3学期も残り1週間になり、
学校では学年末テストが行われています。

今回、自分は数学のテスト問題を作成し、
理科のテスト問題はザンビア人女性教員に任せてみました。

お約束通り提出期限は全く守られず、
「もう作り終わった」と1か月近く嘘を言われ続け、
テスト前日になってようやく出来上がったテスト問題を見てみると、
何と、学年末のテストのはずなのに、
1学期の内容しか問題に入って無い。
どう見ても去年の1学期のテストの丸写し…。

「せっかくだから、2学期、3学期に教えた内容も
 テストに入れたらどう?」
と提案してみたところ、
これまたお約束通り、ふくれっ面をして、
舌打ちをしながら僕を無視してそのテストが使用されることになりました。

また、そうした勤務態度や、無断欠勤や授業放棄の多さを、
個別に言ってもあしらわれるだけなので、
職員会議の場で正式に校長に申し立てたところ、
「Mr.Kiryuよ、ここはアジアじゃない。
 朝から昼まで働いて疲れてる教員に、
 毎日学校に来て午後まで働きなさいなんて私は言えない。」
と回答されました。反論する気力も失せます。

毎日こんなことばっかり続いて、
最初の頃は、
「何でこんな当たり前のことで
 子どもみたいな喧嘩をしなきゃいけないの…」
と落ち込んでいましたが、
半年も経つと、良い事か悪い事か分かりませんが、
あまり感情が動かなくなりました。

「まぁ、俺が来る前からずっとこうやって働いてたんだよな」
「あ~あ、またご機嫌ナナメになっちゃったよ。
 今度はどんな風にアプローチしてみようかなぁ。」
「この先生に働きかけても効果が薄そうだし、もっと別な先生を探すか、
 目の前の生徒のためにエネルギーを使った方がいいよな。」

のように思考が働くことが多くなり、
自分と全く違う常識で動いているザンビア人を、
一歩引いて見れるようになった気がします。
これは成長と言えるのか?自分には分かりません。

ただこんな時、教師系の職種で来ていて救われたと思います。
学校現場ならまだ、
「せっかく学校に来てるのに学校が機能して無くて、生徒が可哀そうだなぁ…」
で済みますが、こんな勤務態度がもし、
命を扱うような医療現場で横行していたらと思うと、
自分は耐えられていたかどうか。
耐えられずに、自分の心もそんな風になるのを恐れて、帰国していたかもしれません。
(そして、実際に横行しているようで、
 協力隊で心を病む人が最も多いのは医療系の職種だと言われています。)

 * * * * *

どんなに腐った現状があっても、それを批判したって全くの無意味。
愚痴を言う時間とエネルギーがあるなら、それを「じゃあ何が出来るか」に向けること。
完璧を求めないこと。自己満足だっていい。
それと同時に「こんなもんでいいや」と決して思わないこと。
変えられる部分を一つずつ、自分の問題として改善していくこと。
そこでもしも、賛同してくれる同志が見つかったのなら、その幸福と幸運に感謝。

そんな姿勢は、
協力隊に来たからこそ身に付くものの一つかもしれません。
1年経ってそんな風に思えてきました。
日本に居た時は「より優れた場所」ばかり見すぎていました。


怖いのは、ザンビア人を一歩引いて見るようになってしまったために、
彼らに対して感動する心まで封じ込めてしまうこと。
それは絶対に避けたい。

彼らとの適切な距離感を、心地良い必要は無いから、
日本に帰ってからも持ち続けられるようなsustainableな距離感を、
残り一年で築けたらと思います。
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【2011/11/30 22:44】 |   〃  :悩、迷
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